スマホの充電は何パーセントから?バッテリーを長持ちさせる充電方法や習慣を解説|コラム


「スマホの充電は何パーセントからはじめると、長持ちするのだろう?」と、充電を開始する最適なタイミングが知りたい人もいるのではないでしょうか。
この記事では、スマホの充電は何パーセントからはじめるのがベストなのか、スマホバッテリーを長持ちさせる方法や劣化を防ぐ習慣などを詳しく解説します。
この記事を読むことで、バッテリーの寿命を最大限に延ばすための答えが見つかるでしょう。
スマホの充電は何パーセントからがベストなのか

スマホの充電は、残量が20%〜30%で充電を開始し、80%前後で完了するのがベストです。理由は、スマホに使われているリチウムイオンバッテリーは、残量が0%や100%といった極端な状態で負荷がかかり、劣化が進みやすいためです。
毎日厳密に80%で充電を止めるのが難しくても「0%にしない」「100%のまま長時間放置しない」という2つのルールを意識するだけで、スマホの寿命は変わります。
残量が20%〜30%で充電をはじめ、極力20%〜80%の範囲を保ちましょう。
スマホのフル充電と0パーセントがNGな理由
スマホを充電するとき、フル充電(100%)と0%は避けるべきです。
ここでは、スマホのフル充電と0%がNGな理由を3つ解説します。
- 充電サイクルが増えると寿命が縮まるから
- 高温状態を招きやすいから
- リチウムイオンバッテリーは極端な充電状態で劣化しやすいから
充電サイクルが増えると寿命が縮まるから
スマホのフル充電は、充電サイクルを増やし、寿命を縮める点でなるべく避けるべきです。
具体的には、フル充電はスマホバッテリーの充電サイクルを過剰に消費し、スマホの寿命を縮めます。バッテリーの寿命は単純な充電回数ではなく、どれだけ放電したかで消耗度が変わるためです。
残量が20%〜30%で充電をはじめる習慣は、バッテリーへのダメージを減らし、トータルの寿命を延ばす選択といえるでしょう。
高温状態を招きやすいから
スマホのフル充電を続けると、スマホが高温になりやすく、スマホバッテリーの劣化が加速するリスクがあります。
たとえば、充電ケーブルを挿したまま就寝し、起きたらスマホが熱くなっていたという経験はないでしょうか。
100%に達したバッテリーは微弱な放電と再充電を繰り返し、発熱し続けます。高電圧と高温の状態は、リチウムイオンバッテリーに負荷を与え、バッテリー性能の低下を早めかねません。
極力80%で充電を止める習慣を身につけ、過剰な発熱を防ぎましょう。
リチウムイオンバッテリーは極端な充電状態で劣化しやすいから
スマホのリチウムイオンバッテリーは、0%や100%といった極端な充電状態が続くと劣化しやすくなります。
理由は、電池の化学的な性質により、0%や100%の状態で内部に負荷が蓄積されるためです。
たとえば0%の状態が続くと、電極の構造が壊れて劣化が起き、充電ができなくなる可能性があります。一方で100%の状態が続くと、電解液の分解といった化学反応が進み、容量の低下を招きかねません。
リスクを防ぐには、バッテリー残量をなるべく20%〜80%の範囲に保ちましょう。
スマホバッテリーを長持ちさせる7つの充電方法

ここでは、スマホバッテリーを長持ちさせる充電方法を紹介します。実践したい充電方法は、以下の7つです。
- 過充電や過放電をしない
- 充電しながらの操作は控える
- 高温な環境下で充電しない\
- 急速充電は必要な時だけ使用する
- 純正・認証済みの充電器を使用する
- ケースを外して放熱する
- 充電ポートを定期的に拭く
過充電や過放電をしない
スマホのバッテリーを長持ちさせるには、過充電や過放電を避けるのが効果的です。
スマホに使われているリチウムイオンバッテリーは、0%や100%といった極端な充電状態で負荷がかかり、劣化しやすくなります。
スマホを充電するときは、20%〜30%になったら充電をはじめ、80%で充電を止めるというサイクルが理想的です。
また、iPhoneの「最適化されたバッテリー充電」や一部のAndroidの「アダプティブ充電」など充電制御機能を活用すると、バッテリーへの負荷を軽減し、スマホを長く使い続けられるでしょう。
充電しながらの操作は控える
スマホのバッテリーを長持ちさせるには、充電中のスマホ操作を控えるのが大切です。
充電中のスマホ操作では、充電による発熱とアプリ使用によるCPUの熱が同時に発生し、バッテリーに深刻なダメージを与えます。長期間続けると、劣化が進み、バッテリーの交換時期が早まる原因になりかねません。
緊急時でない限りは、充電が完了してから操作する習慣を身につけましょう。
高温な環境下で充電しない
スマホのバッテリーを長持ちさせるには、高温な環境での充電を避けましょう。
リチウムイオンバッテリーは、高温環境で劣化が著しく進行し、寿命を縮めます。たとえば夏の直射日光が当たる車内や冬場のこたつの中などは、バッテリーにとって過酷な環境であり、負荷を与えます。
充電時は風通しのよい涼しい場所を選ぶことが、バッテリーを長持ちさせるうえで大切です。
急速充電は必要な時だけ使用する
スマホのバッテリーを長持ちさせたいなら、急速充電は緊急時だけ使いましょう。
急速充電は高い電力で一気に充電できて便利ですが、バッテリーへの負荷や発熱が大きく、劣化を早める要因となります。
どうしてもすぐに充電したい緊急時では急速充電を活用し、就寝中といった時間に余裕があるときは、通常充電を選ぶのがおすすめです。
急速充電と通常充電を状況によって使い分けると、スマホの劣化を遅らせ、長く使い続けられるでしょう。
純正・認証済みの充電器を使用する
スマホのバッテリーを長持ちさせるには、純正・認証済みの充電器を使用しましょう。
非認証品は安いものの、電圧や電流の制御機能が不十分なものが多く、バッテリーを過度に劣化させ、発火や故障など重大なトラブルにつながるおそれがあります。
充電器を購入するときは、MFi認証が付いた製品や信頼性の高いメーカーの純正品を選びましょう。
ケースを外して放熱する
スマホバッテリーを長持ちさせるには、時々スマホケースを外して熱を逃がしましょう。
充電中はリチウムイオンバッテリーが発熱しやすく、スマホケースが熱をこもらせると劣化が進みやすくなります。
とくに、やむを得ない急速充電や充電しながらの使用は熱がこもりやすいため、スマホケースを外し、少しでもバッテリーへの負荷を軽減しましょう。
充電ポートを定期的に拭く
スマホを長持ちさせるには、充電ポートを定期的に拭くのが大切です。
スマホをポケットやバッグの中に入れていると、充電ポートにホコリや汚れがたまっていきます。ホコリや汚れがたまると、ケーブルとの接触不良を引き起こし、正常な電力の供給ができません。
スマホの電源を切り、綿棒や柔らかい布で充電ポートを優しく拭きましょう。定期的な清掃がスマホを長持ちさせます。
スマホの充電方法以外でバッテリーの劣化を防ぐ4つの習慣

スマホのバッテリーの劣化を防ぐには、充電方法以外にも方法があります。ここでは、日々心がけたい4つの習慣を紹介します。
- 画面の明るさを控えめにする
- GPSは必要な時だけオンにする
- 不要なアプリはアンインストールする
- 定期的な再起動・OSアップデートで最適化する
画面の明るさを控えめにする
スマホのバッテリーの劣化を防ぐには、画面の明るさを控えめにするのが効果的です。
とくにディスプレイは、スマホのパーツの中で電力を消費しやすい部分であり、明るいほど消費電力が増え、充電回数が増える原因となります。
常に明るさを最大にするのではなく、スマホの設定画面から、状況に合わせてこまめに調整する習慣を身につけましょう。iPhoneやAndroidに搭載されている明るさの自動調節機能をオンにして、スマホに最適な調整を任せるのもおすすめの方法です。
まずは、普段の明るさ設定を少しだけ下げてみましょう。
GPSは必要な時だけオンにする
スマホのバッテリーの劣化を防ぐために、GPSは必要なときだけオンにしましょう。
GPS機能は、バックグラウンドで位置情報を取得し続けるため、バッテリーを大きく消耗します。
たとえば、地図アプリを使い終わってもGPSがオンのままだと、アプリが閉じられていてもスマホは衛星との通信を継続し、CPUに負荷をかけ続けます。使い終わったら、アプリを終了するだけでなく、設定画面からGPS機能をオフにしましょう。
必要なときだけGPS機能をONにすることで、1回の充電でスマホを使える時間が伸び、バッテリーの消耗を大幅に抑えられます。
不要なアプリはアンインストールする
スマホのバッテリーの劣化を防ぐコツとして、不要なアプリはアンインストールしましょう。
普段使っていないアプリでも、バックグラウンドで自動的にデータ通信や通知の待機をおこない、知らないうちに電力を消費しているためです。
バッテリーに負荷をかけないためにも、定期的にスマホの中身を見直し、最近使用していない店舗のアプリやゲームアプリなどはアンインストールしましょう。バッテリー消費が抑えられるだけでなく、ストレージの空き容量が増え、動作の軽快さも保てます。
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定期的な再起動・OSアップデートで最適化する
スマホのバッテリーの劣化をケアするなら、定期的な再起動とOSアップデートを習慣づけるのが大切です。
定期的な再起動は、メモリ上に溜まった不要なデータや意図せずバックグラウンドで動き続けているプロセスがリセットされ、システム全体がリフレッシュされます。
また、AppleやGoogleが提供するOSアップデートには、多くの場合、電力効率の改善やバッテリー消費に関するバグの修正が含まれています。
「毎週日曜の夜に再起動する」といったルールを決め、OSのアップデート通知が届いたら内容を確認し、Wi-Fi環境下で早めに対応する習慣を身につけましょう。
定期的なメンテナンスがバッテリーの健康状態を保ち、スマホを長く快適に使い続けることにつながります。
iPhone・Androidで使えるバッテリー最適化機能

ここでは、iPhone・Androidで使えるスマホバッテリーを最適化する機能を3つ紹介します。
- iPhoneの「最適化されたバッテリー充電」機能
- Androidの「アダプティブ充電」機能
- OS標準のバッテリー状態チェック方法
各スマホのバッテリー最適化機能を理解し、実際に設定してみましょう。
iPhoneの「最適化されたバッテリー充電」機能
iPhoneユーザーの場合は「最適化されたバッテリー充電」機能をオンにすると、過充電によるバッテリー劣化が防げます。
最適化されたバッテリー充電機能は、充電上限を100%に設定しているときに利用可能で、80%まで充電をしたら以降は充電スピードが遅くなります。結果、バッテリーに過充電の負荷がかかる時間を最小限に抑え、寿命を延ばすことが可能です。
設定方法は、「設定→バッテリー→充電」へ進み、オプションを選択します。充電上限を100%にし、バッテリー充電の最適化をオンにしましょう。
Androidの「アダプティブ充電」機能
Google Pixelをはじめとする一部のAndroidスマホには、「アダプティブ充電」機能が搭載されています。
アダプティブ充電機能をオンにすると、ユーザーの充電パターンを学習し、長時間充電する予測が立つと充電スピードを緩めて過充電を防ぎます。就寝中の過充電を防ぐには効果的です。
設定方法は、「設定→バッテリー→アダプティブ充電もしくはアダプティブの設定」へ進み、アダプティブ充電の使用をオンにします。アダプティブ充電がはじまると、充電中のスマホのロック画面にフル充電までの時間が表示されるので、確認しましょう。
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OS標準のバッテリー状態チェック方法
最近スマホバッテリーの減りが早いと感じるなら、OSの標準機能でバッテリー状態を確認しましょう。
iPhoneの場合は、「設定→バッテリー→バッテリーの状態」と進むと、最大容量が表示されます。劣化してくると最大容量の数値が下がる仕組みです。
Androidの場合は機種によって異なるものの、「設定→端末情報→機器の状態もしくはバッテリー情報」へ進み、バッテリーの状態を確認できます。
定期的にバッテリー状態を確認すると、劣化具合や交換の目安が把握できるでしょう。
スマホの充電に関するQ&A
最後に、スマホ充電に関する多くの人が抱く疑問にQ&A形式でお答えし、不安や誤解を解消していきます。
- スマホはこまめな継ぎ足し充電をしてもいいのか?
- スマホは充電しないで何時間もつのか?
スマホはこまめな継ぎ足し充電をしてもいいのか?
スマホのこまめな継ぎ足し充電は、問題ありません。
リチウムイオンバッテリーは残量が0%や100%の状態が続くと、バッテリーに負荷がかかり、劣化の原因となります。
バッテリー残量が20%〜30%になったタイミングで充電を開始し、80%前後で充電を終えるようにしましょう。
スマホは充電しないで何時間もつのか?
スマホを充電しないで何時間もつかは、機種や使用状況によって異なります。
たとえば、画面の明るさを最大にしたまま動画を長時間視聴したり、GPSやBluetoothを常時オンにしていたりすると、フル充電でも半日もたない場合があります。
一方で、画面の明るさを控えめに設定し、不要な通信機能をオフにするなどの工夫をすれば、1日以上バッテリーをもたせることも可能です。
スマホの充電をもたせたいなら、どの機能が電力を消費しているかを把握し、ムダなものはオフや削除しましょう。
スマホバッテリーがピンチのときは「ChargeSPOT」の活用がおすすめ

「20%で充電をはじめたいと思っていても、気づいたら残量が10%以下…」という経験はありませんか?
スマホの充電は残量20〜30%で開始するのが理想とはいえ、外出先でバッテリーが急に減ってしまう場合もあります。そのようなときに役立つのが、モバイルバッテリーレンタルサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」です。
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外出先での急なバッテリー切れに備え、ぜひ一度ChargeSPOTの活用を検討してみてください。
